EXHIBITION
VOCA 2025
- 2025 03.15 - 03.30
- 上野の森美術館
2022年、世界がやっと動き出したと思ったら、また戦争が始まり、経済も混迷しました。
その中で私は出産をして、未来に対する希望と、もしも何か起きたらという不安が、ずっと一緒にあるような時間を過ごしていました。
火薬は、花火になればきれいに夜空を照らしますが、弾になれば簡単に人や街を壊してしまいます。
ドローンも、きれいな映像を撮る道具である一方で、戦場では爆弾を運びます。
AIも、表現を広げてくれる存在でありながら、暴力や搾取のためにも使われています。
何かが爆発する瞬間、それは祝福なのか、それとも恐ろしいものなのか。
その境目がよく分からなくなっているような、その曖昧なところを描きたいと思いました。
この作品は、私自身が制作したアニメーションを分解し、始まりと終わりを一つの画面の中に重ねるようにして作っています。
そして、この作品のアニメーションの中心になる1コマは、これまでの自分の作品やドローイングを学習させたAIで作った画像を参考にしながら、絵画として必要な部分を足したり引いたりして、改めて描いたドローイングです。
そこからもう一度アニメーションを作り、最終的にキャンバスの上に定着させることで、手で描くこととデジタル、動いているものと止まっているもの、その間にある曖昧な感覚を探っています。
